中国『専利審査ガイドライン(2023)』
要旨:中国の改正『専利審査ガイドライン』は、2024年1月20日より施行され、細則の実施に合わせて、出願人が出願の質を向上させ、より多くの価値の高い特許を生み出すよう指導している。
概 要
中国国家知識産権局は、『専利審査ガイドライン』の改正要点を公示した。改正要点は以下の通りである。第一に、専利出願、審査手続において関連規定を新たに援用し、優先権及び新規性を喪失しない延長期間に関する規定、専利権存続期間の補償に関する規定が改正されたこと、第二に、発明専利出願の実体審査において専利法及びその実施細則に基づいて連動性のある改正が行われ、発明専利出願の実体審査規則が最適化され、実体審査基準が適応的に改正されたこと、第三に、コンピュータプログラムに係わる発明専利出願の審査基準において、権利要求書の作成、人工知能及びビッグデータの客体審査基準、進歩性審査基準が修正されたこと、第四に、漢方薬分野の発明専利出願に係わる審査基準において、漢方薬発明専利の保護客体、明細書及び権利要求書、新規性、進歩性、有用性の審査基準を新たに加えたこと、第五に、再審と無効請求の審査における関連規定が改正されたこと、第六に、意匠専利出願の方式審査及び意匠国際出願の関連規定が改正されたこと、第七に、特許出願手続及び事務処理に関する規定が改正されることである。
同ガイドラインの改正は、改正『専利法実施細則』に合わせて行われているものである。