「上海市による企業の基礎研究強化及び高品質発展の新たな動能増強に関する若干措置」
基礎研究を強化するため、上海市人民政府弁公庁は、2025年7月23日に「上海市による企業の基礎研究強化及び高品質発展の新たな動能増強に関する若干措置」(滬府弁規[2025]5号。施行日は同年8月1日である)を公布した。本弁法の主な内容は以下の通りである。
一、優秀な企業家及び戦略投資家を積極的に誘致して全市の基礎研究政策決定コンサルティングに参与してもらうこと。
二、企業と政府が「探索者計画」を踏み込んで実施することを支持し、企業が経済社会発展の緊急に必要な分野と重大な需要に向け、基礎の重要な科学問題に焦点を当て、基礎研究プロジェクトを配置することを支持すること。
三、企業が基礎研究への投資を強化し、技術備蓄を強化することを支持する。基礎研究への投資額が年間1億元に達した企業に、一回限りの財政補助1,000万元を支給すること、年間5,000万元(含む)から1億元(含まない)の企業に、一回限りの財政補助500万元を支給すること、年間1,000万元(含む)から5,000万元(含まない)の企業に、1回限りの財政補助200万元を支給すること。
四、企業が大型の科学機器施設や、国の重大な科学技術インフラ等を利用してハイレベルの基礎研究を展開することを支持し、科学機器施設及びサービスの使用により発生した費用に対して、企業が実際に支払った額の50%に基づき補助を支給し、企業1社当たり年間100万元までに補助すること。
五、企業の基礎研究への投入を支持する税収優遇として、企業が非営利性科学研究機構・大学及び政府性自然科学基金の基礎研究に用いる支出を支持する場合、課税所得額を計算する際、実際の発生額に基づき税引き前に控除し、併せて100%で税引き前に加算控除することができる。非営利性科学研究機構・大学が企業・個人及びその他の組織機構からの基礎研究資金を受け取る場合、企業所得税の徴収を免除すること。