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ホームページ > 論文/書籍 > 法律考察 > 『銀行・保険機関消費者権益保護管理弁法』

『銀行・保険機関消費者権益保護管理弁法』

 2023-01-15210
[要約]消費者権益保護および金融市場の公平で公正な環境維持

概 要

中国銀行保険監督管理委員会は1230日、『銀行・保険機関消費者権益保護管理弁法』(中国銀行保険監督管理委員会令2022年第9号。以下、「弁法」)を公布した。施行は202331日から。

「弁法」は857条からなり、主な内容は次の通り。一、銀行・保険機関は消費者の合法的な権益の主体責任を負い、消費者は誠実に信用を守る義務を有することを明確化。二、消費者権益保護の体制メカニズムに関して、銀行・保険機関は消費者権益保護を会社のコンプライアンス、企業文化構築および経営発展戦略に組み入れ、消費者権益保護審査、消費者の妥当性管理、提携機関の管理コントロール、内部評価といった業務制度構築を完備し、銀行・保険機関が消費者権益保護体制メカニズムの構築を強化するよう指導し、全面的な消費者権益保護業務体系を構築するよう要求した。三、銀行・保険機関の経営行為を規範化し、消費者の8項目の基本的権利を保護する。これらには、製品設計、情報開示および販売行為の規範化、誤解を招く宣伝、強制的な抱き合わせ販売、不合理な料金徴収といった行為の禁止、消費者の知る権利、自主選択権および公平な取引の権利の保護が含まれる。顧客の身分識別、業務経営、保険審査・損害賠償管理などを規範化し、消費者の財産の安全権および法に基づいた求償権を保護する。消費者教育の宣伝を強化し、サービスの質を引き上げ、営業・催告行為を規範化し、消費者の教育を受ける権利および尊重される権利を保護する。個人情報の収集、使用、伝送、外部協力などの行為を規範化し、消費者情報の安全権を保護する。四、業界の監督管理の強化として、銀保監会およびその出先機関、各種銀行業・保険業の業界協会、業界の紛争・調停組織の職責、ならびに関連監督管理措置および処罰事項などに対して規定を設け、行為の監督管理要求を厳格化し、同類の業務、同類主体の統一した基準、統一の裁量を明確化し、法に基づき消費者権益を侵害する無秩序な状況や行為を取り締まる。五、適用の範囲、解釈権および実施の時間を明確化した。