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上海市 上海自由貿易試験区臨港新区の海外資本人民元資本金専用口座の試験実施廃止

 2021-02-07279

概 要

 中国人民銀行上海分行は16日、「通知」を発表し、上海自由貿易試験区臨港新区における海外投資家が直接投資する人民元資本金専用口座の試験実施の廃止を決定した。

 20205月には既に、上海臨港新区で50項目の大型金融政策が発表され、海外投資家が直接投資する人民元資本金専用口座の廃止、及び人民元と外貨を合わせたクロスボーダーキャッシュプーリングの試験実施を検討することを提起している。中国人民銀行は20201119日、「金融支援による市場主体の保護」に関する一連の記者会見(第4回)を開催し、人民銀行上海本部副主任兼上海分行行長の金鵬輝氏は、海外投資家が直接投資する人民元資本金専用口座の廃止に関する業務が進展し、銀行本部の承認を得て実施できる段階にあると述べた。

 これにより、臨港新区の企業の直接投資の利便性がより高まり、臨港新区の投資貿易の自由化、利便化が推進される。臨港新区に登録する外商投資企業は、人民元で出資する際、人民元資本金専用口座を開設する必要がなくなり、決済銀行が人民元資本金の記帳決済業務を直接取り扱うことができるようになった。資本金の使用には、中国人民銀行の関連規定を遵守しなければならない。人民元資本金専用口座の廃止以降においても、決済銀行は人民元のクロスボーダー出入金情報管理システム(RCPMIS)に情報を送信する、という要求に変更はない。

 「通知」ではさらに、通知の発表前に人民元資本金専用口座を開設済みの新区の外資企業は、元の口座を引き続き使用しても、この通知に従ってもよいと定めている。