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上海市 「上海国際金融センターの建設目標及び発展に関する提案」の発表

 2021-01-10511

概 要

 1213日、「上海国際金融センターの建設目標及び発展に関する提案」が2020金融フォーラムにおいて発表された。この報告書は、上海高級金融学院、国家金融発展実験室、及び上海新金融研究院により合同で作成された。

 報告書では次のように述べている。上海の金融センターとしての重要性、国際的な名声と影響力は、国際的に十分な承認を得ている。最新の「グローバル金融センター指数」(GFCI)ランキングにおいて、上海は世界第3位に上昇し、東京を抜いてニューヨークとロンドンに次ぐ順位となった。上海が国際的に認められた主要な国際金融センターとなったことは明らかである。しかしながら、ニューヨークやロンドン等のグローバル国際金融センターと比較すると、上海の金融市場は、対外開放や金融業務の国際化を更に向上させる必要があり、市場価格決定制度も未だ完全ではなく、アジアや全世界に影響を及ぼす金融サービスの能力にも未だ欠けており、全世界の金融資源の集中及び配置に関する能力も不足している。上海は、本当の意味での国際金融センターとしては、金融仲介サービスと専門サービスに関する品質及び効率、資本と業務に関する真の国際化、金融発展環境の改善、人材誘致条件の改善等について、更なるブレークスルーに努めなければならない。

 新発展構造における上海国際金融センターの建設の長期目標についても、次の通り明らかにしている。基本的に上海を2035年までに、アジアを牽引し全世界に影響を及ぼし、開放的な現代化金融市場制度を基本とし、全世界人民元資産配置センターを象徴とし、ニューヨークやロンドンと肩を並べるトップレベルのグローバル金融センターとする。この目標の確定は、関連する重要な要素が関係している。グローバル経済・金融の構造変化は必然の要求である。また、中国の総合的な経済力の重要な体現でもあり、上海のグローバル都市としての機能的位置付けの中心的な内容でもある。

 報告書では更に次のように述べている。この長期目標の実現には、次のものを含む多方面での強固な基盤が必要とされる。十分開放的な金融市場制度及び金融機関制度の構築、国際的にトップレベルの金融インフラ制度及び金融科学技術制度の構築、国際的に適合した金融法治監督管理制度及び現代化金融制度リスク防止制度の整備、高度に国際化されたビジネス環境及び一流の人材の育成。