上海市 『上海市における世界的バイオ医薬品研究開発経済および産業化の拠点構築を加速する若干の政策措置』
概 要
上海市人民政府弁公庁は11月21日、『上海市における世界的バイオ医薬品研究開発経済および産業化の拠点構築を加速する若干の政策措置』(滬府弁規[2022]13号。以下、「措置」)を公布した。
「措置」では2025年までの主要目標として、研究開発の経済規模を1,000億元以上、新薬および医療機器の重要商品の育成もしくは誘致を100以上、バイオ医薬品の研究開発・販売・決済など複合的な機能を備えるイノベーション型本部を50以上育成、高水準のバイオ医薬品インキュベーターおよびアクセラレーターを20以上育成、高等教育機関および科学研究所による早期の良質な成果のために事業化検証および実用化のための革新サービスを100項目以上提供することなどが掲げられている。
2030年までの目標は、国内外に影響力を持つバイオ医薬品イノベーション型本部および革新プラットフォームを複数集積させることなどが示されている。
支援政策として、1類新薬の生産を実現した企業や、国と上海市の革新的医療機器特別審査手順に入り初めて医療機器登録証を取得するなど、条件に合致する企業に対して、研究開発費の3割を支給することや、医療保険医薬品目録に組み込まれていない1類新薬や臨床において使用価値が高いが医療保険支払い範囲に組み込まれていない革新的医療機器に対しては「滬恵保」への申請奨励などといった支援政策が盛り込まれている。
本措置の有効期間は2022年10月31日から2027年10月30日まで。