概　要

　上海市政府は9月18日、「上海市による国際消費センター都市の建設に関する実施計画」（以下、「計画」とする。）を発表した。「計画」では、第14次5カ年計画期間の終了までに、上海市が先頭に立ち、国際的に影響力や競争力や好感度の高い国際消費センター都市を基本的に建設するよう努力すると定めている。

　「計画」ではまた、次のことを定めている。浦東国際消費センターを建設し、浦東新区の先進製造技術及び貿易航空輸送ターミナルとしての優位性を活かし、消費プラットフォーム及び流通センターの建設を推進する。開放的な提携プラットフォームを拡張し、消費関連のサービス業の開放を拡大し、電気通信サービス、医療健康等のサービスの消費市場に関する海外資本参入許可に対する規制緩和を検討し、サービス供給制度の進化を促す。

　「計画」では更に、次のことを定めている。国際的な商業地区の業態と機能を向上させる。南京東路に中国国内及び国外の個性的なブランドを集中させ、国際的に都市がリンクする大広間を創造する。南京西路には国際的なハイブランドを集中させ、上海スタイル文化のランドマークを建設し、都市の再開発と高品質な消費に関する国際的な指標を打ち立てる。陸家嘴CBDには、ハイエンドビジネスが集まり互いに影響し、文化的経験やビジネス・観光に機能を発揮する国際的なランドマークとなる総合商業地区を建設する。豫園商業地区には、伝統的な特色のある、伝統と流行、民族と世界をつなぐ特色ある消費のランドマークを打ち立てる。徐家匯商業地区には、体験化、立体化、スマート化された国際的な文化とビジネスが融合した商業地区を建設する。北外灘商業地区には、ハイエンドビジネス、特色ある文化的体験、国際会議・博覧会の機能を集めた国際的な中央地区を打ち立てる。