個人情報保護法草案が公開される
10月21日、全国人民代表大会常務委員会公式サイトにおいて、「個人情報保護法(草案)」が発表された。意見公募は、2020年11月19日までである。
草案において、個人情報とは、電子又はその他の方法で記録され、識別された又は識別可能な自然人に関する各種情報であり、匿名化処理が施された情報は含まないと定められている。個人情報を扱う際は、事前に十分に告知した上で個人の同意を得なければならず、さらに個人は同意を撤回することができる。重要事項を変更する場合は改めて個人の同意を得なければならない。個人が同意しないことを理由に製品又はサービスの提供を拒否してはならない。その他、草案ではさらに、特別な節を設けて慎重に扱うべき個人情報に対し厳格に規制している。
草案ではまた、次に掲げる事由のいずれかに該当する場合、個人情報の取扱者は、自主的に又は個人の求めに従い個人情報を廃棄しなければならない、と定めている。
(1) 約定した保管期間が満了した、又はその目的が達成されたとき
(2) 個人情報の取扱者が製品又はサービスの提供を停止したとき
(3) 個人が同意を撤回したとき
(4) 個人情報の取扱者が個人情報の取扱いに際し法律、行政法規、又は約定に違反したとき
(5) 法律、行政法規に定めるその他の事由