中国証券監督管理委員会、証券会社による株式に関する「ギャンブル契約」を禁止
中国証券監督管理委員会は3月19日、「『証券会社株式管理規定』の改正に関する決定」及び「『「証券会社株式管理規定」の実施に関わる問題に関する規定』の改正に関する規定」を発表した。この規定は、2021年4月18日より施行される。
「株式規定」の改正内容は、主に次の数点である。1. 中国内外の金融監督管理の経験を参考に、証券会社の株式が徐々に分散する傾向であることを考え合わせて、証券会社の主要株主が「証券会社の25％以上の株式を保有する株主又は5％以上の株式を保有する最大株主」から「証券会社の5％以上の株式を保有する株主」に変更された。2. 証券会社の主要株主の資格に関する要求が適度に引き下げられた。黒字継続能力を有するという要求が取り消され、純資産が人民元2億元以上という要求が5,000万元以上に変更された、等である。3. 新「証券法」の施行により、証券会社の登録資本金の変更、5％以上の株式の事実上の支配者の変更に関する審査承認事項が変更された。4. 新たな問題について規定を作り、新たな状況の居場所を設けた。証券会社の株式に関する「ギャンブル契約」の禁止、支配権を有する株主を唯一の株主に変更する際の手続きの整備、単独の非金融企業が事実上支配する証券会社に対する株式の割合が50％を超えてはならない例外的な事由の規定、更に上場証券会社、持分譲渡システムで公開された証券会社が5％以下の株式を保有する株主に対し適用が除外される条項等が定められた。
中国証券監督管理委員会は、同時に「実施規定」を改正した。その内容は、申告書類を更に簡素化し整理した、現在使われなくなった経過的な手続規定を削除した、新「証券法」の改正により取り消された審査承認事項について相応に文言を変更した等である。
