「2025年知的財産権強国建設推進計画」
知的財産権の創造、運用、保護、管理及びサービス水準を全面的に高めていくため、2021年9月22日、中国共産党中央委員会及び国務院は共同で『知的財産権強国建設綱要(2021ー2035年)』を公布した。その後、国家知的財産権局は年毎に前記綱要に基づき推進計画を作成した。2025年5月8日、国家知的財産権局は『知的財産権強国建設推進計画(2025年)』を公布した。当該推進計画の主な内容は以下の通りである。
1.知的財産権制度の改善
知的財産権に関する法規、重大な政策及び特定の分野における規則をさらに改善する。
2.知的財産権保護の強化
司法保護を強化し、権利侵害による懲罰的賠償制度を改善し、特許権利侵害紛争の行政裁決を促進する。
3.知的財産権市場の運用メカニズムの改善
特許商標登録審査の品質と効率を向上させ、価値の高い特許の作成とレイアウトを強化し、植物新品種権の受理と審査プロセスを最適化し、知的財産権の高品質な発展を促進する。実用化の転用及び特許オープンライセンス制度を促進し、知的財産権に関する権利・利益の配分の改革を深め、市場化運営を促進し、知的財産の資産証券化ビジネス監督管理システムを整備する。
4.知的財産権サービスの効率化
公共サービスの供給を強化し、サービス業の発展に拍車する。
5.知的財産権に配慮した人文的・社会的環境の構築
宣伝啓発を強化し、人材育成を推進する。
6.世界知的財産権ガバナンスへの深い関与
国際協力を強化し、世界知的財産権組織の枠組みにおける各分野の協議を推進し、新分野・新業態における知的財産権に関する国際規則の策定を促進し、マドリッド体系への中国語導入協議等を進め、国際的な知的財産権ガバナンスへ積極的に参画する。