深セン市 広東・香港・マカオ大港湾区の「クロスボーダー相互資産運用」業務の試験実施のための実施細則について意見を募集
概 要
中国人民銀行広州分行、中国人民銀行深セン市中心支行、中国銀行保険監督管理委員会広東監督管理局、中国銀行保険監督管理委員会深セン監督管理局、中国証券監督管理委員会広東監督管理局、中国証券監督管理委員会深セン監督管理局は、「広東・香港・マカオ大港湾区の「クロスボーダー相互資産運用」業務の試験実施に関する実施細則(意見募集稿)」(以下、「細則」とする。)を共同で公布した。意見公募は、2021年5月21日までである。
「細則」は、計8章、67条から成り、「クロスボーダー相互資産運用」業務の定義、業務の資格、「香港・マカオから内地へ」の業務、「内地から香港・マカオへ」の業務、限度額の管理、投資家の保護、情報の報告及び監督管理等の問題について定めている。「細則」では、「クロスボーダー相互資産運用」業務の試験実施に関する暫定の総限度額を人民元1,500億元と定め、「クロスボーダー相互資産運用」業務の試験実施に関して投資家1人あたりが行う限度額も管理し、その投資限度額を人民元100万元と定めている。
今回公布された「細則」意見募集稿では、業務実施の細部、管理限度額、監督管理要求、投資家の保護等の内容について詳細化され、投資家にとっては、「香港・マカオから内地へ」の業務及び「内地から香港・マカオへ」の業務についてオンラインとオフラインを融合させた方法が取られ、適格投資家が投資商品をオンラインで照会し購入することができ、それによりクロスボーダー投資の利便性が向上し、また投資の安全性に制度的な保障がなされた。