「江蘇省サービス業の能力拡大・質的向上に向けた行動計画(2026年~2030年)」
2026年6月29日、江蘇省人民政府は「江蘇省サービス業の能力拡大・質的向上行動計画(2026-2030年)」(蘇政発〔2026〕58号、以下「計画」という)を公表した。計画では、2030年までに全省のサービス業の付加価値額を10兆元に近づけるという目標を掲げており、科学技術サービス、現代物流、情報サービス、金融サービス、健康サービスなどの分野を対象としている。本計画の主な内容は以下の通りである。
一、サービス業への外資誘致を強化する
計画では、サービス業への外資誘致を強化し、南京・蘇州におけるサービス業の総合試験的事業の開放・拡大を推進することが明確に打ち出されている(第3条第4項)。日本企業が江蘇省で金融サービス、物流、検査・検証、情報サービスなどのサービス型事業を展開する際は、試験的政策による市場参入の利便化に注目できる。
二、対外知的財産権保護の強化と検査・試験の国際化
計画は、対外知的財産権保護の強化を強調しており、知的財産権に強みを持つ日本企業にとって有利である。同時に、検査・検証・認証分野における国際的なサービス能力の向上を提唱しており、外資系検査・検証機関に市場機会をもたらす(第1条第1項)。
三、クロスボーダー金融サービスとデジタル貿易
計画は、銀行がサービス貿易企業に対し、効率的で利便性の高いクロスボーダー金融サービスを提供するよう推進することを提唱している。デジタル貿易分野では、データ加工(海外でのデータ加工業務を指す)や大規模モデルのトレーニングなどの新業態の発展を加速させる。データの越境流通に関わる日本企業は、今後の具体的な規制細則に注目すべきである(第1条第4項)。






